僕には愛しすぎる彼女 ep.10

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「僕にはとても愛しい彼女」第10話日本語訳&ストーリー by norinori 

セナが秘密を知ったかもしれないと思い、家に会いに行くヒョンウク
ヒョンウク:ユン・セナ ユン・セナ!
ヒョンウクの回想
ヘユン:あなたが好きになっちゃダメでしょ?

セナは仕方なくてもあなたはダメじゃない!

彼女はソウンの妹なんだから
ヒョンウク:なぜわかったんだ?
ヘユン:セナの弾いた曲で
ヒョンウク:彼女も事実を知ってるのか?

ヘユン:何を?

あなたが

自分の姉の彼だったってこと?
ヒョンウク:話したのか?
ヘユン:あなたはこんな状況でもそれが一番心配なの?

彼女が事実を知ったかどうかが?

なぜ?!

事実を知ったら

あなたのことを好きじゃなくなるかもって?!

セナの回想
ヘユン:AnAを辞めてちょうだい

今すぐに

セナ:理由は何ですか?
ヘユン:理由?

言ったら驚くと思うけど

ああ 

これ見ればわかるわね
シウと激写された写真を見せる
セナ:この写真なんですか?
ヘユン:それはあなたがよく知ってるでしょ
セナ:何もありません

シウがふざけただけです

本当です

ヘユン:どちらでもいいわ

ウソでも本当でも

今この状況で

この写真一枚でシウがどんな打撃を受けるか

考えてみた?

それから会社が被る損害

社長の立場

忠告したはずよね

私生活に気をつけろと
セナ:社長もこの写真を見たんですか?
ヘユン:ええ

だからこれ以上社長に頼るなんて考えないで

今までだってあなたの事で十分困ってたんだから

ヒョンウクは向こうからセナが歩いて来るのを見つける
向かい合うふたり
ヒョンウクが近づくとセナは後ずさる
セナ:おじさんも

私のこと誤解してるんでしょ?

シウとはそんな関係じゃないわ

何もなかったし

それはおじさんがよく知ってるでしょ?

私は

おじさんのことが好きだから

本当に悔しいわ

こんなことで会社をクビになるのも悔しいし

おじさんに誤解されるのも
ヒョンウク:誤解はしてないよ
セナ:ならよかったわ
ヒョンウク:でもお前の面倒を見るのは

ここまでだ

AnAの社長としても

近所のおじさんとしても
セナ:それはどういう意味?
ヒョンウク:もうお前に会うことはないって事だ

契約は終わったんだ
ヒョンウクは一人になり堪えていた涙が溢れ

セナはただ呆然とする

一人で酒を飲むヒョンウクの元にヘユンが来る
ヒョンウク:いつ知ったんだ?
ヘユン:少し前よ
ヒョンウク:なぜ知らないふりをしてたんだ?
ヘユン:あなたを理解しようと努力したの

でもこれ以上見てられくて

シウの事は口実で

本当の問題はあなたよ

もしセナを会社に連れ戻すつもりなら

やめて

私は認めないわ
ヒョンウク:そんな事はしない

気持ちの整理をするさ

そのかわり

セナには絶対に言わないでくれ

必ず秘密を守ってくれ

頼むよ
ヘユン:セナを

本当に好きなの?

なぜセナなの?

よりによって

なぜセナなの?

ダメよ

あなたもよくわかってるじゃない
ヒョンウク:わかってるよ

お前が言わなくとも

ヒョンウクはひとり店を去りセナの家を離れた所から見つめる
セナはヒョンウクとの出来事を思い出す
ヒョンウク:お前に惹かれたのは事実だよ

だけどここまでだ

これ以上はダメだ
セナ:なぜ?
ヒョンウク:お前がユン・セナだから

次の日セナはヒョンウクの家に行く
ヒョンウク:会わないと言ったはずだが
セナ:いくら考えてもおかしいからよ

シウの事じゃないでしょ?

あなたの本当の気持ちは何なの?

お前がユン・セナだからダメって

どういう意味なの?
ヒョンウク:お前は才能がある

だから育ててみたいと思った

当初はそういう計画だったから

だけど気が変わったんだ

これ以上お前と関わりたくない
セナ:なぜ?
ヒョンウク:このくらい言えば

わかるんじゃないか?
セナ:もう私を嫌いになったの?
ヒョンウク:お前に惹かれたと話したな

でもお前を好きだという意味じゃない

ただ心が揺れたに過ぎないのさ

まだわからないのか?

もう家に来ないでくれ
セナは呆然とする

AnAの屋上に佇むヒョンウクは唇を噛む
ソンジン:俺がヘユンに話したんじゃない

全部知ってたよ

お前とセナの事を不安がるから

セナを助けてやりたいんだろうって話したんだ
ヒョンウク:何を不安がるんだ?
ソンジン:セナをクビにしたんだって?

何かあったのか?
ヒョンウク:もういい

お前とこの話はしたくない
ソンジン:どこ行くんだよ?
ヒョンウク:なんで?

またセナに会いに行くのかって?
ソンジン:あしながおじさんは

終わりにしたのか?
ヒョンウク:ああ

失格だからな

ヘユンはソンジンの戻るのを待つ
ヘユン:どうだった?
ソンジン:はー

心配なら自分で顔見に行けよ

同じ会社にいるのに俺に頼まずに
ヘユン:怖いの

私を憎むかも知れない
ソンジン:やってられないな

なんで想う相手が違うんだ

ヒョンウクもお前を好きなら問題ないのにな
ヘユン:セナを忘れるのにどれ位かかるかしら?
ソンジン:忘れる必要があるほど真剣かな?
ヘユン:じゃないといいけど           

病室で暇を持て余すシウ
「早く良くなりまシウ」
セナに電話をする
シウ:おい なんで出ないんだ?
メールを送る
シウメール文:電話に出ろよ

じゃないと一日中お前のこと考えるぞ
セナが電話をする
セナ:私に電話したらいけないんじゃないの?
シウ:なんで?
セナ:心配じゃない?

写真見てないの?
シウ:何の写真?
セナ:ううん
シウ:何の写真か気になるから

見舞いに来るか?
セナ:私お見舞いには行かないわ

それともう会うことはないと思う

だから電話しないで

体に気をつけてね
シウ:何の話だ?

おい

ユン・セナ

ヒョンウクが入って来る
ヒョンウク:午後退院しても良いそうだ

宿舎にひとりいるのが大変なら何日か家に帰ってろ

他の仕事を入れるよ

ラジオでも何でも
シウ:セナに何かありました?

あいつ変な事言って電話を切ったんだ
ヒョンウク:携帯を貸せ
シウ:なんで?
ヒョンウク:同じ事を二度言わせるな

携帯を貸せ
シウの携帯を取り上げる
シウ:何するんです?
ヒョンウクはセナの連絡先を削除する
ヒョンウク:セナは会社を辞めたんだ

もう連絡して悪ふざけするな
シウ:なんで同じ事を二度言わせるんです

ふざけてないと言ったでしょ
ヒョンウク:この病室でお前と一緒の所を写真に撮られた

それは会社でもみ消したが

これ以上大ごとになるのは許さない
シウ:俺のせいでクビになったのか?
ヒョンウク:今お前が考えるべきなのは

自分の事だ

ソロ活動はおろかイメージは地に落ちてるのに

この状況で何をするつもりだ
シウ:何をするつもりなんてないさ

ただ好きなだけだよ

ヒョンウクは病室を出る

セナは布団に横になる
ジュホン:ご飯食べないの?
セナ:食欲ないの
ジュホン:起きてよ
セナ:なーに?
ジュホン:会社なんでクビになったの?

何の問題もなかったじゃない

曲も発売になったし

ひょっとしてケミナムと別れたの?(犬好きなイケメン、とケミナムの上に小さく入りますか?たまに入れようかと)
セナ:別れたなんて

始まってもないのに
ジュホン:何よそれ?

じゃあ今までのふたりのは何だったの?

さんハイ!せーの!って付き合い出すの?

会いたくて ただ会ってふざけ合って

それが恋愛でしょ?
セナ:心が揺れただけだって

終わりにしたいって
ジュホン:そんな奴がいるの?!
コンチョル:そんな事だと思ったよ!

AnAの社長が真面目に付き合うか?

最初から変だと思った
ジュホン:黙っててよ
コンチョル:おい ぼーっとしてないで

バイトでも探しに行け

生活費も滞ってるぞ

AnAに入ったと思って今まで我慢してたが

あー忍耐にも限界が
ジュホン:ちょっとコンチョル!

こっち来なさい!
コンチョル:何だよ〜

散歩に出たセナにヒョンウクとの思い出がよぎる
ヒョンウク:椅子に座って楽か?
セナ:今日送ってくれない?

疲れちゃって
ヒョンウク:俺も本当に疲れてんだ
セナ:私はもっと疲れてて

ヒョンウクは編集室でセナの置いて行った作詞ノートを見つける
(一番下の走り書き-ケミナム 憎たらしい-)
編集者に電話が来る
編集者:あ、ユン・セナ!
セナ:挨拶もできなかったから

ひとこと挨拶がしたくて
編集者:状況がわからなくて電話もできなかったよ

本当残念だよ

こんなことってあるのか?

で今どうしてるんだ?バイト?!

しなきゃならないのか?
セナ:ええ私稼がないと

作曲はちょっとずつやるわ

私が才能あるの知ってるでしょ?

もう曲の依頼も来たし

それで会社は大丈夫?
編集者:まあな
セナ:社長は?

社長も大丈夫?
編集者:社長?

今横にいるけど代わろうか?
セナ:あ、いいえ

いいわ
編集者:そうか

元気でまた会おうな

また必ず会えるさ

あー じゃあな
ヒョンウクに向けて
編集者:ユン・セナ

なぜクビにしたんですか?

性格もしっかりしてるし

才能もあって

ちゃんと育てれば大物になるのに

セナの所にシウが来る
シウ:俺のせいでクビになったって?
セナ:人に見られたらどうするの?
シウ:また写真撮られたくなかったら早く乗れ
シウ:どんな写真を撮られたんだ?
セナ:キスしてるみたいな

だけど何でふざけたのよ?
シウ:皆どうしてそう言うんだ?

俺がやることは全部ふざけてのか?

あー腹が立つ

なんでいつも俺のせいで辛いめにあうんだ

そうさせたくないのに
セナ:もう行って

足もまだ治ってないし
車のドアをロックするシウ
セナ:開けて

私バイトを探しに行かないと
シウ:お前の顔見に40分かけて来たんだ

こんな足なのに

この曲が終わるまで

ここにいろ
シウ:腹立たないのか?

誤解されて追い出されたこと

キス

してもないのに
セナ:もちろん腹立つわよ

でもどうしようもない
シウ:あーこんな事なら本当にするんだった

俺がこの曲を歌ってたら

今どうなっていたかな?
セナ:曲が今よりイマイチだったんじゃない
シウ:冗談キツいぞ
セナ:ごめん 冗談じゃないわ
シウ:バイト探すなよ

俺のせいでクビになったんだから俺が責任とるよ
セナ:自分のこと心配して

初放送の事どうするつもり?

ヒョンウクの父親がジェヨンに会う
父親:シウの舞台はお前の仕業だろ?
ジェヨン:結局はシウの失敗でしょう

僕が転ばせたわけじゃない
父親:もうやめないか

ヒョンウクを煩わせるな

俺もこれ以上は放っておけない
ジェヨン:社長がそんなんじゃだめでしょう

僕はAnAに7年以上尽くしました

なのにある日突然 何の相談もなくヒョンウクに会社を渡したじゃないですか

僕がどんな気持ちだったか考えてみましたか?
父親:俺の息子だからじゃなく

才能や出来が

お前より一枚上だ

人それぞれ器は違うもんだが

お前だって自分の器の分は認められたろ

もうやめろ 

たとえヒョンウクがお前のプライドを傷つけたとしても

お前がヒョンウクにした事に比べりゃあ

大した事じゃないだろ
ジェヨン:僕が何したって言うんです?
父親:お前ヒョンウクに悪いと思わないのか?

ソウンがあんな事になり

何年間もふさいで過ごした

もうやめるんだ
ジェヨン:ふたりが別れる事を切実に願ったのは社長じゃないですか

そんなにヒョンウクが心配なら

会社の問題から解決したらどうです?

このままならシウは再起不能でしょう
父親:何の話だ
ジェヨン:ヒョンウクが連れて来た子とシウが写真撮られたそうだけど

ご存知ないんですね?

ヒョンウクの父親はヘユンに確認に来る
へユン:どうなさったんですか?
父親:シウの奴が

小娘と写真撮られたんだと?

あいつに来いと言え
へユン:なぜご存知なんですか?
父親:ジェヨンに会ったんだ

何でこんな大事な事を報告しない?
へユン:大した事じゃなかったんです

ふたりは何でもなくて

記事は止めたし これからも出る事はありません

だからお話しなかったんです
父親:ヒョンウクが連れて来た子なんだろ?
へユン:既に辞めてもらいました

心配はいりません
父親:何でこんなに問題ばかり起こる

ヒョンウクは大丈夫なのか?
へユン:直接お会いになればいいのに
父親:いいよ

顔見たら喧嘩になるだけだ
ヘユン:早く仲直りしませんか?

社長に私を助けて欲しいんですけど

私ヒョンウクさんと

上手く行きたいんです 本気で
父親:誕生日を祝ってやれ

いつか覚えてるだろ?
ヘユン:もちろんです
父親:正直俺は前から

ヒョンウクの相手はお前が良いと思っていた

でももう女のことで干渉できない

どういう意味かお前も知ってるだろ?

頑張ってみろ

そのうち俺も助けてやれるだろ

部屋に戻れ
へユン:はい
父親:来た話はするなよ
へユン:はい

父親は義母とばったり会う
義母:あら!

あなたどうしたの?
父親:お前こそどうしたんだ?
義母:私はミナに会いに来たのよ
父親:ミナは今日現地学習じゃないのか?
義母:いや、へユンに話があったから早くに来たのよ

いけない?

義母はカン理事に会う
カン理事:どうされたんです?
義母:何でもないわ
カン理事:財務資料です

短期報告書公示の当日 

会社の株価が2%下落しました

売上原価、職員給与を抜いた営業利益が97億7千万ウォンで

前年比 12%ダウンです

もちろん法人税を納付した方が決定的ではありますが

こんな時は一般企業型ビジネス戦略で攻略するのが正解と思われます

ファンクラブを新基盤として利用するとか

MD商品を開発するとか
義母:あー頭痛いわ

だからどうなの

潰れるそうなの?
カン理事:いいえ

私がいるじゃないですか?
義母:ならそれでいいわ

まあこれ オム・ジョンファ?

私はファンなんです

活動していた頃 

すごくセクシーだったでしょ?

クラクラして〜 

危うくて〜
義母:そうじゃないわよ

手が違ったわ

指先が大事なのよ
クラクラして〜 

危うくて〜

ヒョンウクは何処かに電話をする
ヒョンウク:ああ俺だ

前に頼んだ話どうなった?

良かった

心配するな  才能ある子だ

曲聴いてみただろ?

うん そのうち行かせるよ

ヘユンが入って来る
ヘユン:調子はどう?
ヒョンウク:悪くないよ
ヘユン:お茶でもする?
ヒョンウク:いや会議の招集してくれ

会議中
ヒョンウク:活動をこのまま終わらせる訳に行きません

シウに「ソング・フォー・ユー」のスケジュールを入れて下さい

踊れなくても歌は歌えるでしょう
カン理事:あー だけどあそこに出られる程歌唱力あるか?
ヒョンウク:基本技術と感動で勝負すれば良い

予定入れてシウに伝えて下さい

それから練習生達はどうしました?

今日ちょっと見たいんだけど

ヒョンウクは隙間なく忙しく仕事をする
ヒョンウク:お前好きな奴いるか?

そいつを今の踊りで落とせると思うか?

セクシー路線で行くつもりならもっと研究しろ

さっき踊ってて歌い損なったのは誰だ?手あげて

歌が不安定でダンスが目に入るか?

エクササイズを怠るな

ライブが出来なきゃどうしようもない
ヒョンウク:ロイ

ドヨンの場所に立ってみろ
ロイ:いやです

僕はソロでやります
ヒョンウク:いやでも言われたらやれ

意地張って上手く行かなかったら

お前だけの責任じゃなくなる

来週 5人にしてもう一度見ましょう
ヘユン:話があるわ

なぜ皆にキツくあたるの?
ヒョンウク:甘ったれた事を聞く余裕はない

シウのような失敗は

二度と繰り返したくない

時間がない

仕事は多いんだ
ヘユン:すぐに辞める人みたいに見えるわ
ヒョンウク:来た時から期間限定だったろ

父さんが復帰する前に

損害を取り戻したいんだ
ヘユン:お父さんはあなたが続けてくれる事を望んでるわ
ヒョンウク:俺はやりたくないよ

社長の仕事は面白くない
ヘユン:今のセリフは

セナがいないから

って聞こえたわ

あなたにはAnAすら何の意味もないの?

セナがいないと?
ヒョンウク:病院に行かないと

タルボンが退院する日なんだ
ヘユン:なら私も行くわ
ヒョンウク:それはダメだな
ヘユン:私にもチャンスを頂戴よ

あなたがタルボンを育ててるのは正直気に入らなかったわ

ソウンが連れて来たから

だから憎らしくて嫉妬もしたの

でも病気なんでしょ?

悪かったわ

私タルボンに謝りたいの
セナは近所のスーパーで買い物をする
ジュホンの彼:

乾電池、ラーメン、ゴミ袋…
セナ:忘れずに全部買ったわよ

ええ すぐ帰るわ

セナはヒョンウクとタルボンそしてヘユンが車に乗っているのを目にする

ヒョンウク達は庭で寛ぐ
ヒョンウク:ああ タルボン

家に帰って嬉しいのか?
ヘユン:引越すつもりはないの?

引越したら良いのに

通勤に便利な所に
ヒョンウク:タルボンが病気なのは知ってるだろ

この状態で家まで移ったらストレス受けるだろ?
ヘユン:そうだったわね
ヘユン:タルボンはもう私を見て吠えないわね?

鶏の足が気に入ったみたい

改めて見るとあなたにすごく似てるわね!
ヒョンウク:このくらいにしよう

退院したばかりだから

タルボン早く寝かせたい
ヘユン:そうね

タルボン またね

帰るわ

セナは飲み屋で酒を飲む
ヒョンウクに電話をするがヒョンウクは出ない
セナ:あの私

スーパー横の飲み屋よ

来るまで待ってるから

必ず来て

話があるの
セナは再び電話をかけるが電話は繋がらない
(↓細い字になりますか?)

➖お掛けになった電話は

現在電波の届かない場所にあるか

電源が入っていません
セナ:おじさんは本当に悪い人よ

セナは寝ながら涙を流す
ヒョンウクは側に来て見ている

セナが起きると自分の部屋に寝ている
起きてジュホンと話す
ジュホン:起きた?
セナ:うん
ジュホン:もやしのスープ作ってるわよ
セナ:まだ食べられそうにないわ
ジュホン:なんでそんなにお酒飲んだのよ!
セナ:昨日、私どうしたの?
コンチョル:俺がおぶって帰りましたよ

すごい大変だったんだから

スーパーに行って来るって言ったまま

帰って来なきゃ驚くだろう!
セナ:ごめん
コンチョル:酒を死ぬほど飲みたいんなら

そう言って出るとか

じゃなきゃ一緒に飲むとか

本当にもう 呑み屋で酔い潰れて

お前、ケミナムが電話くれなかったらどうしたんだ?
セナ:どういう事?

おじさんが電話したの?
ジュホン:うん

飲み屋で潰れてるから迎えに来いって
ジュホン:でも彼は何なの?

ふたりどうなったのよ?

また付き合う事にしたの?
セナは酔った勢いでヒョンウクに電話したのを思い出す
セナ:来るまで待ってるから必ず来てよ

話があるの

おじさんは本当に悪い人よ

ヒョンウクから電話が来る
-ケミナム-
セナはヒョンウクに会いに行く
ヒョンウク:座って
セナ:何の用ですか?
ヒョンウク:知り合いの作曲家がいるんだ

売れてる作曲家だ

たぶんお前も聞いたことあるだろう

メロディ、ビート、作詞、編曲、仕事が細分化されている

そこに行け メロディ担当で
セナ:その話をするために呼んだんですか?
ヒョンウク:契約金も出るし

著作権を分けても金になるだろう

作曲の数も多いから

メイン作曲家も性格がクールだから気楽だろうし
セナ:行きたくないわ
ヒョンウク:良いチャンスだぞ

セナ:行きません
ヒョンウク:つまらないバイトを探すよりマシだろ

今日行ってみろ

住所送るから
セナ:タルボン退院したのね

でも私には教えてくれないんでしょ?

社長もおじさんもおしまいだと言いながら

なぜ私の事 気にするの?

もう私に構わないで
ヒョンウク:構うなと言うなら

飲み屋から電話してくるなよ

飲み屋で来るまで待つと言われれば

気にならないはずないだろ
セナ:ごめんなさい

あれは私のミスだったわ

これからは電話したりしないから

仕事なんか紹介してくれなくていいわ

仕事ば自分で探すから
ヒョンウク:ユン・セナ

シウから電話が来る
セナ:何?
シウ:バイト見つけたぞ
シウは宿舎を綺麗にしながらセナの来るのを待つ
シウ:入れ

おめでとう

この宿舎に入った女は

お前が初めてだ

今 緊張したか?
セナ:なんで私が?

マネージャーもいるんじゃなかったの?
シウ:いたさ

急用で出かける前までは
セナ:うそでしょ?
シウ:お前とふたりきりになりたくて追い出した

これでいいか?

座れ 仕事の話をするよ
セナ:あんた凄い良い部屋に住んでるのね?
シウ:広くて快適で眺めも最高だけど

ひどく寂しい所に住んでるさ

もともとここは4人で住んでたからな
セナ:友達の家に居候してる私から見ると

すごく贅沢な話だわ
シウ:寂しくはなさそうだな
セナ:あんたに話した私が馬鹿だったわ

バイトはなに?

時給は高い仕事なの?
シウ:俺「ソングフォーユー」に出るんだ

選曲から編曲まで

全部お前に任せるよ

一緒に仕事しよう
セナ:え、なんで私と?
シウ:なんで?お前とじゃだめか?
セナ:私AnAから追い出されたじゃない
シウ:だからまた戻らないと

悔しいじゃないか

つきあってもないのに

じゃあこの機会に本当につきあうとか
後悔したくないからだ

俺が一番後悔してるのは

お前の曲を断ったことだなんだ

正直 今後そんなにチャンスがあるか分からないだろ

だから今回は

ちゃんとやりたいんだ

セナは家でひとり考える
ヒョンウク:お前は才能がある

だから育ててみたいと思った

当初はそういう計画だったから

だけど気が変わったんだ

これ以上お前と関わりたくない

シウ:選曲から編曲まで全部お前に任せるよ

一緒に仕事しよう

正直 今後そんなにチャンスがあるか分からないだろ

だから今回は

ちゃんとやりたいんだ

ヒョンウクは実家で両親と食事をする
父親:どうしたんだ?食事しに帰って来るなんて
ヒョンウク:父さんが誕生日に来るかもと思って
義母:来てくれて良かったわ

ちょうど話があったし

新グループのお披露目するんですって?

ボーイズしゃなくガールズグループにして

うちのミナをメインで
父親:そんな事なんで君が決めるんだ?

ヒョンウクが自分で決めるだろう
義母:お父さんにあなた以外に子どもがいるの知ってる?

長男に会社を譲り

次男に不動産を渡したら

私達はどうしたら良いの?
父親:やめろ
義母:でも妹なんだから

デビューくらいさせられるわよね?
ヒョンウク:その問題はお二人で解決して下さい

僕はこの二ヶ月でボーイズグループのお披露目をし

ラウムの新アルバムを発表して

売上が伸びたら

AnAからは手を引きます

その話をしに来たんです

食べてもないのにお腹いっぱいだな

じゃあ僕はこれで

父親:時間をくれ

女の問題、子供の問題

その時が来たら全部話すから
ヒョンウク:そんな必要ありません
父親:俺は会社に復帰しない

最初からお前に任せるつもりだった  だから
ヒョンウク:いいえ

僕はまた戻って来たわけじゃありません

でも心配しないで下さい

残りの期間

仕事はちゃんとやって行きますから

体を休めて下さい

義母はカン理事に電話する
義母:ヒョンウクね

会社を辞めるんですって
カン理事:じゃあイ社長が復帰なさるんですか?
義母:それを大人しく見てちゃだめでしょ

とりあえず カン理事の生年月日をメールで送って
カン理事:はい

え、待って下さい 

何でですか?
義母:相性を見るためよ
カン理事:わ、私と奥様の?
義母:ビジネス・パートナーじゃない

大仕事を企てるつもりなら

当然 みてもらわないと
カン理事:あ、はい

セナとシウはAnAに来る
シウ:怖いか
セナ:ううん
シウ:許しは俺がもらうから

お前は心配するな

お先にどうぞ 作曲家さん

社長室でヒョンウクとヘユンがシウの曲を選ぶ
ヘユン:これシウの選曲リスト

AnAで選んだ10曲とファンクラブで選んだ10曲よ
ヒョンウク:ありきたりだな

シウに聞いてみたか?
ヘユン:聞くべき?
ヒョンウクはシウに電話をかける
シウ:はい、社長
ヒョンウク:相談があるんだ
シウ:僕も相談があるんです

ちょっと待って下さい

シウとセナが入って来る
へユン:ふたり共どうしたの?
シウ:セナと一緒に仕事したいんです

「ソングフォーユー」で歌う曲の
ヒョンウク:それはだめだな
シウ:なんでですか?

彼女 才能あるでしょ?

それは社長が一番認めてるんじゃないですか?

だから僕に推薦したんだし
ヒョンウク:それを断ったのはお前だろ
シウ:だから後悔してるんです

あの時社長の言うようにセナの曲にしてたらどうなっていたか
ヒョンウク:すでに遅いだろ

そのチャンスはもう逃したんだ
シウ:だからもう一度チャンスをつかもうと思って
ヒョンウク:ユン・セナ

お前はどう思うんだ?
セナ:出来ないはずはないと思います
ヘユン:なぜクビになったか忘れたの?

仕事を口実に恋愛でもするつもり?
セナ:恋愛するのに仕事を口実にする必要ありますか?

私は今練習生としてここに立っているんじゃなく

正式にオファーを受けて来たんです

それではいけませんか?
シウ:歌手と作曲家が数日曲作りするだけなのに何が問題なんです?

スキャンダルの心配?

彼女は僕のせいで追い出されたんだ

それだけですごく悪いと思ってるのに

同じ事すると思いますか?

気を付けますよ

許してくれないんですか?

ひょっとして反対する理由が

他にあるのかな?
ヒョンウク:ないよ

どうせ一週間したら仕事は終わるし

頑張ってみろ

ふたりの仕事の結果を期待してるよ
セナ:期待にそえるように頑張ります
シウ:もう行って良いですね?

行こう
ヘユン:何であんな事言ったの?
ヒョンウク:歌手が作曲家と仕事したいって言うを止められないだろ?
セナ:ずっと顔合わせる事になるけど平気?
ヒョンウク:もう平気だよ

社長室から出て来たセナとシウ
シウ:あー 思ったより簡単な問題だったな
セナ:練習室に行ってる?

私 編集のおじさんに挨拶してくるわ
シウ:お前顔色悪いぞ

具合悪いのか?
セナ:緊張したからみたい

先に行ってて
シウ:うん

ヒョンウクが歩いて来る
ヒョンウク:わざわざシウと仕事する理由は何だ?

俺が紹介した仕事は断ったのに
セナ:私も社長と関わりたくないからよ

なんで?

私が会社で働いているのを見たくないの?

心配いらないわ

社長に取り入ろうと来たわけじゃないから

仕事をちゃんとしたら出て行くわ

だから気にしないで
ヒョンウク:気にしないさ

俺の目に触れさえしなきゃ

練習室に行くセナ
シウ:お前どうしたんだ?

大丈夫か?
シウ:こんなんでどうやって一人で帰るんだ?
セナ:仕事するだけに決めたじゃない
シウ:作曲家の具合が悪いのに仕事がちゃんとできるかよ
セナ:ごめん

仕事は明日からにしよう
シウ:だから今日は送ってくよ

仕事は明日からにして
セナ:このまま

ひとりで行かせて
シウ:わかったよ

よく休め

着いたら必ず電話しろ
セナ:うん

ひとりバスで帰るセナ
ヒョンウクの声:お前と関わりたくない

お前に惹かれと話したな

まだわからないのか?

もう家に来ないでくれ

家で床に伏すセナ
ジュホン:気がついた?

熱がすごい高かったのよ

今からでも救急に行く?
セナ:大丈夫よ
ジュホン:会社で

ケミナムに会ったんでしょ?

だから熱が出たんでしょ?

何だって?

そうね…

また話したい時に話して

ちょっと待ってね お粥作って来るわ

なんて悪いやつ!

コンチョル:俺は牛肉の粥が好きだけどな
ジュホン:あんたに食べさすために作ったの?
セナは具合の悪いのまま出かける
ジュホン:寝てなさいよ

何で起きたの?
コンチョル:おい どこいくんだ?

おい

あのまま放っといていいのか?

  

ジュホン:放っておいて

顔見ないと治らない病気なのよ
コンチョル:ああ そんな病気もあるのんだ

ヘユンがヒョンウクに内緒で誕生日を祝いに来る
へユン:今どの辺?
ソンジン:うん、まだ仕事だ
へユン:何よ 早く来て助けてくれないと
ソンジン:遅く行くのが助けになるんじゃないのか?

ふたりで邪魔者なしに過ごして下さい
へユン:私 料理はあまり出来ないの

早く来て手伝って

そう、頑張るのよ

ヘユン:お誕生日おめでとう!

これは晩ごはん こっちは社長からのプレゼント

私のは後で公開するわ

いつまでここに立たせるの?重いわ
ヘユン:タルボン元気?

何よ もう私を忘れたの?
ヒョンウク:何こんなに沢山買って来たんだ

誕生日がそんなに大事か?
ヘユン:大事よ

こんなに素敵な人がが生まれたんだから

ソンジン先輩はちょっと遅れるって

他の友達も沢山呼ぼうかと思ったけど

あなたが嫌がるかと思って

誕生日は私達3人でこじんまりと
ヘユン:邪魔しないでね

今日は私が全部やるから

タルボンと遊んでて
セナがヒョンウクの家にやって来る
セナ:おじさん何なの?

おじさんは私をばかにしてるの?

そんなに見くびってるの?

おじさん、私をからかったんでしょ?

遊びだったんでしょ?

どうして黙ってるの?

私になぜこんな事したの?

なんでこんな事したのよ?

それなら初めから優しくしないでよ

何だって私にこんなみじめな思いをさせるの?

私がなに悪いことしたの?

ヘユンが奥から現れる

セナはそのまま立ち去る
ヘユン:やっぱり引越ししないとね

ちょっと手伝って 料理って難しいわ

ねえ

オッパー

どうしたの?

ダメよ

気持ちの整理する事にしたんでしょ?
ヒョンウク:帰れ

誕生パーティなんてしたくない
ヘユン:なぜ?

私を帰してセナを追うつもり?
ヒョンウク:我慢してるのがわからないか?
ヘユン:我慢?
ヒョンウク:そうだ 我慢してる

耐えてるんだよ 俺は

何しようってわけじゃないだろ

俺は何もしてないじゃないか

ヘユン:好きなのに

我慢してるって言うの?
ヒョンウク:お前は

俺の心にまで口を挟めない

お前が俺の何だ?

お前が言えば

俺の気持ちまで整理しなきゃならないのか?
ヘユン:そうね 私が何だって…

私はあなたにとって友達でも恋人でもないのに

そう私は何でもない…

あなたの気持ちわかったわ

でも

ふたりは幸せにはなれない

ソウンが誰のせいで死んだのか知ったら

セナはあなたを

絶対愛す事はできないから
ソンジンが入って来る
ソンジン:どうした?ここで何してる?

ヘユン

お前泣いてるのか?

どうした

おいヘユン!

何だ?

あいつどうした?

何があったんだ?

おいじっと立ってないでヘユンを追いかけろ

あのまんま放っておいちゃだめだろ?
ヒョンウク:なんで?
ソンジン:お前ヘユンの気持ちを知らないのか?

12年間もお前だけ見て来た子だぞ

放っといちゃだめだろ?
ヒョンウク:頼むからもういい加減にしてくれ!!

お前くらいは

俺を少しわかってくれないか?
ソンジン:ヒョンウク

どうしたんだ?
ヒョンウク:頭がおかしくなりそうだ

どうにかなりそうだよ
ソンジン:セナのせいか?

お前耐えられるのか?

ヒョンウクはセナを追いかける

ヘユンはひとり酒を飲む
ジェヨン:ここで何してる?

今日はヒョンウクの誕生日じゃないのか?

今頃はふたりで楽しい誕生パーティでもしてると思ったのに
ヘユン:先輩と私は

似た者同士って言ってたでしょ?

うん

その予感当たってたわ

ヒョンウクさんは

セナを

愛し始めたみたい
ジェヨン:そんなことが
ヘユン:でもセナは

ソウンの妹よ

好きになっちゃダメじゃない

ソウンの妹なのに どうするのよ?

セナの元に来たヒョンウク

行こうとするセナの腕をつかむ
ヒョンウク:ユン・セナ
セナ:離して

私これ以上話はないの

おじさんを好きなのは

もう終わりにするわ
ヒョンウク:じゃあこれからは片思いになるんだな

もう構わないよ

お前がユン・セナでも

第10話 終